新世代デジタル教育研究会 

 先日「新世代デジタル教育研究会」という何とも大それた名前の研究会に行ってきた。この研究会、実は、第一回から参加している。というのは、リーダの阪井先生はじめ、参加されているメンバーが実に面白いからなのである。そして、会の終了後の懇親会がまた良い。全く違った企業の人たちが屈託のない意見交換の末、いろいろなアイデアを生み出し、いつの間にか東日本大震災のサポートまで繋がっている。私自身も大きな影響を受けている。中央大学の『白門書房』も、この会の繋がりから始まったもので、現在進行中のプロジェクトである「電子書籍ドキュメントコンテナ」の開発活用実験の発端もこの研究会から生れている。何せ何でもありの研究会なので、次回はその発表に加えて、私自身が関わっている「ワンダーグローブプロジェクト」の話もすることになりそうである。
 それにしても、大学の先生はもとより、通信社の記者から、出版社、電子機器の会社、予備校、IT企業、NHKのメンバー、池上正太郎の世界を電子地図にした人、弁護士、デーベースの会社など多種多様のメンバーが一同に会して(と言ってもいつも20人ぐらいの小さな小さな研究会ですが)、未来の日本の教育に関して口角泡を飛ばして激論している。時の経つのも忘れる研究会である。
 前回は、学芸員の仕事について、文化学園の服飾博物館の人が発表。それとNTTの人が被災地で立ち上げた「つむぎプロジェクト」の現状などを中心に発表していたが、教育というものが、いかに広範囲の事柄に関わり影響しているかが分かる。次回は、AFP通信の800万件に及ぶ画像・映像コンテンツを授業で利用している状況を説明してもらうことと、私たちが実施している電子書籍コンテナ実験プロジェクトの進み具合などを中心に話をすることになっている。どうなりますことやら。