内田洋行New Education Expo 2013 において提案された資料

2013年6月6日
オープンエデュケーションと大学改革について
中央大学 渡邉純一

 世界の教育がオープン化していく話は、本日の講演や「甦れ!大学」の中で少し紹介させて頂きましたが、私自身は、そのオープン化の過程でソーシャルメディアとオープンエデュケーションは、切っても切れない関係になるだろうと考えています。そこで、その大きな変化に大学をどう対応させるのかを考える上で、4つのキーワードを紹介させていただきます。
 「パソコンのないパソコン教室」
 「本のない図書館」
 「教室のない大学」
 「国境のないキャンパス」
 現在、大学の情報環境の整備、如いては大学の改革へ向けての提案をする際には、必ず、このキーワードをもとに考えるようにしています。この考え方の根底にはICT技術の進歩あってのことですが、現状を見る限り、技術的にはなんら不足ない状況が生み出されようとしています。つまり可能性は充分に育ってきました。次は、ルール、制度を交えた運用環境(経済環境も含んで)です。そして、それらを活用する文化の醸成、啓蒙活動(広報活動)をどう進めるかです。それぞれに、まだまだ難しい問題を含んでいますが、なかなか動かない分、動き始めた時は急速に進む可能性があります。その時のかじ取りを誤ると・・・。
 このキーワードついては、以前某コンピュータメーカの教育向けイベントで基調講演に訪日されたAbilene Christian 大学のウィリアム・ランキン教授も「このキーワードどっかで利用させてほしい」と言われたほどランキン先生も同意見ということで、その考え方を突き詰めていったとき、大学の在り方がどうなっていくのかまで、やはり同じ見方をされていました。
 そこで、皆さんに質問なのですが、
 皆さんが、上の4つのキーワードをご覧いただいたときに、どんな大学の形をイメージされたかを感じたままにお話しいただけると嬉しいです。唐突な話しかも知れませんので、どんな意見をいただけるか皆目わかりませんが、皆さんから「夢のような話」→「そんなの無理だろう! 」 と言われるような話が出てくることを期待しています。既にいくつかの企業の方にこの無鉄砲な質問を投げかけておりますが、なかなか面白い提案(内田洋行からは、A4 100ページを超える提案)をいただいており、すぐにでも使わせていただきたいと思うものもありました。皆さんからの意見は、私だけでなく、他のいろいろな方に役立つアイデアになるかも知れませんので、是非ともFacebook上に公開していただきたく思います。できれば、その切っ掛けのタイムラインを作らせていただきます。皆さんのご意見、是非ともお待ちしております。

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